日本語録 ; 日本女性語録
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日本語録 ; 日本女性語録
(保田與重郎文庫, 26)
新学社, 2002.4
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ニホン ゴロク ; ニホン ジョセイ ゴロク
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使用テキスト: 保田與重郎全集第17巻(講談社刊)
Description and Table of Contents
Description
大著『万葉集の精神』が上梓された翌月の昭和十七年七月、新潮叢書の第一回配本として出版された『日本語録』は、簡明な言葉のもつ強さと、類書とは異なった文学性が戦時下の民衆の胸底にわだかまっていた憂情を刺戟したのだろう、版を重ねて二年半ほどの間に三万七千部を刷っている。時代の状況に鑑み、或いは敬慕の情にせかれて選んだ史上の人物五十名が、事に臨んで発した言葉の深意を、国の歴史と民族の精神性という観点から説き明かそうとした本書は、著者の文学観・歴史観を一般人に理解しやすいスタイルで書下した国史読本と言っていい。「日本女性語録」は、「新女苑」昭和十九年一月号から七回に亘って連載されたもので、女性のまごころ、優美で強い心もちの在り様を、主に上代女性の歌に尋ねた稿である。
Table of Contents
- 倭姫命(慎んで怠ること勿れ)
- 日本武尊(大和は国のまほろば)
- 神功皇后(服ふ者を殺す勿れ)
- 聖徳太子(日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す)
- 蘇我石川麻呂(先づ神祇を祀り後政事を議るべし)
- 柿本人麻呂(大君は神にしませば天雲の雷の上に廬せるかも)
- 山部赤人(田児の浦ゆうち出て見れば真白にぞ不尽の高嶺に雪は降りける)
- 海犬養岡麻呂(みたみ吾生けるしるしあり天地の栄ゆる時に逢へらく思へば)
- 今奉部与曾布(今日よりは顧みなくて大君のしこの御楯と出でたつ吾は)
- 大伴家持(海行かば水漬く屍山行かば草むす屍大君の辺にこそ死なめ顧みはせじ)〔ほか〕
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