紫式部日記
著者
書誌事項
紫式部日記
(講談社学術文庫, [1553,
講談社, 2002
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-
ムラサキシキブ ニッキ
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注記
紫式部関係略年譜: 上: p237-242
宮内庁書陵部蔵・黒川家旧蔵本「紫日記」を底本とした
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784061595538
内容説明
『源氏物語』の作者、紫式部の綴った宮仕え日記は、平安朝宮廷社会を克明に描写した貴重な風俗資料である。安産を願う加持祈祷、若宮誕生、初孫に目を細める道長。そして、御湯殿の儀式、豪奢華麗な御産養、一条天皇の土御門第への行幸など次々と繰り広げられる祝儀や賀宴。親王誕生の慶びに沸く御堂関白家の様子を、中宮彰子に仕えた式部が伝える注目すべき日記の全訳注。
目次
- 秋のけはひ入り立つままに—冒頭・秋色増す土御門殿の風趣
- まだ夜ぶかきほどの月さしくもり—五壇の御修法の荘厳さ
- 渡殿の戸口の局に見いだせば—道長との女郎花の歌の贈答
- しめやかなる夕暮に—殿の三位の君のすばらしさ
- 播磨の守、碁の負わざしける日—洲浜の装飾台に書かれた歌
- 八月廿余日のほどよりは—宿直の人々の管弦の遊び
- 廿六日、御薫物あはせはてて—弁の宰相の昼寝姿
- 九日、菊の綿を—殿の上への返歌
- その夜さり、御前にまゐりたれば—薫物の試みなど、御前の様子
- 十日の、まだほのぼのとするに—盛んな加持祈祷の様子〔ほか〕
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784061595545
内容説明
敦成親王の誕生を中心に御堂関白家の繁栄を描く本書は、最盛期の平安朝宮廷の生活絵巻であり、作者の複雑な心境が吐露される貴重な文献でもある。紫式部は自己を冷厳に凝視し、憂愁に満ちた内面を語り、また、道長との歌の贈答、中宮彰子への新楽府御進講、和泉式部や清少納言などに対する辛口の批評も載せる。多彩な内容を盛り込む特異な日記を丁寧に読み解く。
目次
- 五節は廿日にまゐる—五節の舞姫
- 寅の日の朝、殿上人まゐる—殿上の淵酔のこと
- かからぬ年だに、御覧の日の童女—童女御覧の儀
- 侍従の宰相の五節局—左京の君へのからかい
- 何ばかりの耳とどむることも—五節過ぎのさびしさ
- 臨時の祭の使は、殿の権中将の君—奉幣使の儀式のこと
- 師走の二十九日にまゐる—初出仕時に思いを馳せる
- つごもりの夜、追儺は—夜の宮中の引きはぎ事件
- 正月一日、言忌もしあへず—若宮の御戴餅の儀
- このついでに、人のかたちを—女房たちの容姿批評〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より