日本にとって「国益」とは何か : アメリカ、中国の「国益ビジネス」と戦うために
Author(s)
Bibliographic Information
日本にとって「国益」とは何か : アメリカ、中国の「国益ビジネス」と戦うために
祥伝社, 2002.6
- Title Transcription
-
ニホン ニトッテ コクエキ トワ ナニカ : アメリカ チュウゴク ノ コクエキ ビジネス ト タタカウ タメニ
Available at / 18 libraries
-
No Libraries matched.
- Remove all filters.
Search this Book/Journal
Description and Table of Contents
Description
驚いたことに、日本の省庁には「国益」を定義した文書が存在しない。対して、アメリカにとっての「国益」とは「自国の企業が利益を拡大すること」、「政治、経済、軍事、文化など、すべてにおいてアメリカ式価値観を世界に広めること」に他ならない。その目的達成のために、日本とは桁違いの官民癒着構造が存在する。エネルギーの「ハリーバートン」、金融と軍事の「カーライル」など、経営陣に政府の元高官をいただき、自らを利するための政策を操る巨大企業は、まさに「国益ビジネス」である。一方、中国は「西暦2025年までに軍事、経済の両面でアメリカを抜き、世界一の座を勝ち取る」ことを国家目標とし、技術や資金調達に余念がない。国益と威信をかけて激しくしのぎを削り合う大国をよそに、わが国はあまりに無定見、かつ無防備ではないだろうか—。
Table of Contents
- 序章 何が「国益」なのか—「ナショナル・インタレスト」に対する日・米・中、それぞれの意識
- 1章 かくて一敗地にまみれた日本の国益—アメリカはこうして日本の「戦闘機自主開発」を潰した
- 2章 戦争で大儲けするアメリカの「国益ビジネス」—政策の裏にうごめく「スポンサー」の正体を暴く
- 3章 国益を左右する「情報戦争」の行方—世界が競う盗聴、傍受、撹乱の手口と戦略
- 4章 国益をかけたアメリカの「司法戦略」—一方的な「ルール」と「システム」を押しつける大国の傲慢
- 5章 アメリカに牙をむく中国の「国益論」—軍備増強と経済成長で目論む「世界の頂点」への野望
by "BOOK database"