親鸞研究 : 『教行信証』『歎異抄』
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親鸞研究 : 『教行信証』『歎異抄』
近代文芸社, 2002.7
- タイトル読み
-
シンラン ケンキュウ : キョウギョウ シンショウ タンニショウ
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内容説明・目次
内容説明
仏教は、神による救済を求めるキリスト教とは異なり「悟り」「成仏」を目指す宗教である。「悟り」とは存在法則である「因縁」に「著」する態度を否定し、「著」を「超越」した「空」の心境に達することである。また「成仏」の言葉から解るように自分が「空」の心境に到達しなければならない。「阿弥陀仏」の「本願」を「信心」することがどうして「悟り」「成仏」になるのか、この点が解明されないと仏教とは言えないわけである。親鸞が最大限の力を入れて考えたのはその問題である。「阿弥陀仏」の「本願」を「信心」した衆生は内心で「阿弥陀仏」と等しくなると安易に解してはならない。もともと一般衆生は「悪人」で「因縁」への「著」を多分に持っており、「信心」だけで何故「著」のない「空」の心境になりうるのか、これが親鸞教学の核心である。
目次
- 教行信証(摂取不捨(序・教巻);大行(行巻);一声称念(行巻);大信(信巻);誹謗正法(信巻);必至滅度(証巻) ほか)
- 歎異抄(悪人成仏;本願に相応して)
「BOOKデータベース」 より