変わる春闘 : 歴史的総括と展望

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変わる春闘 : 歴史的総括と展望

高梨昌著

日本労働研究機構, 2002.10

タイトル読み

カワル シュントウ : レキシテキ ソウカツ ト テンボウ

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注記

主な参考文献: p125-127

内容説明・目次

内容説明

春闘体制は、労使それぞれが一年近くかけて学習してきた成果を論じ合い、賃金改定問題にとどまらず企業の人事諸制度、年金・健康保険などの社会保障制度、雇用問題や雇用政策などの労働政策など幅広い諸課題について意見を交換し、この総合的検討を踏まえて賃金決定で合意し、妥協する労使の交渉・協議システムであって、これは世界に誇れる日本人の英知として高く評価し、継続すべきシステムである。こうした春闘体制が形成され、定着してきていたからこそ、二〇〇二年春闘で経営側の横並びによる「ベアゼロ回答」があったにもかかわらず、大きな労使紛争を伴わずに労使が妥協できたといってよい。図らずも春闘方式の必要性を経営者側が再確認したのが二〇〇二年春闘なのである。そういうことからすれば春闘方式は、若干の姿や形を変えつつも、存続するものと思われる。また、存続させることが労使関係の安定と健全化のためにも望ましい。このような変化を補追しつつ、最新の状況を踏まえた春闘の将来展望を提示することが、春闘の役割の正しい理解にとって不可欠であるとの考えから、『春闘—変わるのか』に大幅な加筆補正を行ってまとめたのが本著作である。これによって春闘の地位と役割の正確な理解が、わが国の労使関係の最新のダイナミズムを理解する上での一助となろう。

目次

  • 第1章 春闘の歴史的総括(春闘前史—一九四五〜一九五四年;春闘形成期—一九五五〜一九六四;春闘成熟期(労働生産性上昇後追い型春闘)—一九六五〜一九七四年 ほか)
  • 第2章 春闘の経済的社会的分析(春闘を形成・発展させた経済的社会的背景;春闘成熟期の特徴—民間単産主導型春闘への転換;春闘転換期の特徴(一九七五〜一九九〇年) ほか)
  • 第3章 春闘の社会的経済的意義(春闘の意義;春闘の展望;春闘再構築のための諸課題)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA59096365
  • ISBN
    • 4538411515
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    viii, 134p
  • 大きさ
    21cm
  • 分類
  • 件名
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