記紀伝承の分水嶺

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記紀伝承の分水嶺

内藤磐著

西田書店, 2002.10

タイトル読み

キキ デンショウ ノ ブンスイレイ

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内容説明・目次

内容説明

『古事記』の成立は和銅五年であったとして誤りないと、著者は信じている。『古事記』という古事世界が確立したことによって、「国史」としての『日本書紀』も、「地方誌」としての『風土記』も、その書物としての性格付けを明確に持ちえた。『日本書紀』が正史としての性格を明確に持ち始めたことにより、ウタは歴史より離れる宿命を負うことになる。記紀の書成の時代が、『万葉集』の時代と重なってくるのは、そうした時代相を示しているということができよう。

目次

  • 第1章 「神語」の構成とその意義(記伝承「襲に立つ月」の物語;「尾張風俗歌」の伝承について)
  • 第2章 「久米歌」による伝承とその意義(「古久米舞譜」遡源;前妻と後妻との争い)
  • 第3章 記紀伝承のカタリとウタ(出雲建が佩ける太刀;燃ゆる火の火中に立ちて)
  • 第4章 記紀伝承のカタリとウタの変容(記紀伝承の分水嶺;「神語」と「擬神語体」とのあいだ)
  • 第5章 閉ざされた桑梓の世界『古事記』(記紀伝承の形成と編纂過程における凍結;『古事記』より『日本書紀』への継承と変容;記紀伝承と天武・持統朝;記紀の旧辞伝承と豊明節会における神事儀礼)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA59662407
  • ISBN
    • 4888663572
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    304p
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
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