中国現代化の落とし穴 : 噴火口上の中国
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書誌事項
中国現代化の落とし穴 : 噴火口上の中国
草思社, 2002.12
- タイトル別名
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中國的陷阱
- タイトル読み
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チュウゴク ゲンダイカ ノ オトシアナ : フンカコウジョウ ノ チュウゴク
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注記
出典: p411-432
内容説明・目次
内容説明
「現代化のショーウィンドウ」上海の繁栄の背後には、いまにもマグマが噴きだそうとしている火山さながらの現実が隠されている。汚職腐敗の横行、拡大する貧富の格差、社会的モラルの喪失。中国の気鋭の女性経済学者が、1978年からはじまった改革の20年を検証。こんにちの中国社会の深刻な矛盾は、「権力の市場化」を起点とし、政治体制の改革を一顧だにしなかった跛行型の改革に由来すると鋭く分析して内外で高い評価を得ながら、のちに国内で発禁処分となった問題の書である。当局のとった厳しい措置は、著者の指摘がいかに核心をついたものであるか、そして中国政府がいかに切迫した危機感を抱いているかを如実に示すものといえる。
目次
- 序章 改革は中国になにをもたらしたか
- 第1章 株式制改造—社会主義の無料ランチ
- 第2章 「開発区用地囲い込み運動」の結末
- 第3章 国有企業改革の失敗
- 第4章 レントシーキング活動(腐敗)の氾濫
- 第5章 現代中国の資本の原始的蓄積
- 第6章 経済におけるモラルの崩壊
- 第7章 拡大する貧富の格差
- 第8章 人口問題、失業、犯罪
- 第9章 農村社会の変化と地方マフィア勢力の台頭
- 第10章 ブラック・エコノミーと黒社会の勃興
- 第11章 社会構造の変遷についての総体的分析
- 結び 改革の得失を収支決算する
「BOOKデータベース」 より