ロールシャッハ法と精神分析的視点
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書誌事項
ロールシャッハ法と精神分析的視点
金剛出版, 2002.11-2003.11
- 上: 臨床基礎編
- 下: 臨床研究編
- タイトル別名
-
Psychoanalytic perspectives on the Rorschach
- タイトル読み
-
ロールシャッハホウ ト セイシン ブンセキテキ シテン
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注記
監訳: 溝口純二, 菊池道子
文献: 下p443-475
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上: 臨床基礎編 ISBN 9784772407632
内容説明
本書は、ロールシャッハ法の理論と実際における最新の臨床成果を網羅した大冊であり、メニンガー・クリニックに学んだ著者がRapaportの影響を受け、ロールシャッハ法と精神分析の関係を追究したものであるが、また、ロールシャッハ査定と解釈において、現在普及しつつあるエクスナーによる実証的アプローチと精神分析的アプローチの統合を目指したものでもある。上巻(臨床基礎編)の主題は、精神分析的見方をロールシャッハ法にどのように適用するかという臨床的実際的側面におかれている。施行法、スコアリング、内容分析と縦列分析、解釈過程についてのマニュアルとしての構成とともにロールシャッハ法への精神分析的アプローチの入門編という面を備えている。そして、臨床現場で常に検査者を悩ます、測定主義か臨床主義かのテストに対する基本態度や、治療と査定の相互関係、テストの客観性と検査者の主観の問題など、読者にとって重要な臨床課題が数多く詳述された内容となっている。
目次
- 体験的精神分析的アプローチ
- ロールシャッハ課題の性質
- 心理検査レポート
- 精神分析的診断図式
- ロールシャッハ査定枠
- 施行とスコアリング
- 患者—検査者関係
- 主要スコア:ロールシャッハ法の諸次元
- 5番目のスコアリング・カテゴリー
- 特定のスコアとその意味
- 内容分析
- 継列分析
- 解釈の二つのアプローチ
- 推論過程
- ロールシャッハ査定と治療計画
- 巻冊次
-
下: 臨床研究編 ISBN 9784772408028
内容説明
本書では上巻の基礎的記述を受け、さらに現場で役立つ情報として、防衛、解離、境界例、自己愛、治療効果など近年臨床において重要な事柄が取りあげられている。精神分析的視点という意味で、Rapaport直系という著者の立場からの考察に加え、Mayman、Schafer、Beck、Klopfer、Piotrowskiらの諸説も紹介し、また多くのロールシャッハ法尺度についても解説が加えられている。さらに著者は自らの精神分析的立場を重要視するだけでなく、特にExnerの包括的システムとの統合を視野に入れたアプローチをも模索している。
目次
- 対象表象のロールシャッハ査定
- 防衛のロールシャッハ査定(伝統的尺度;現代の測定尺度)
- 解離:理論的考察と査定
- 発達的対象関係
- Rapaportの逸脱言語表現と研究
- 境界例概念とロールシャッハ・テスト
- 境界例概念の亜型とロールシャッハ・テスト
- 自己愛と自己愛患者のロールシャッハ尺度
- ロールシャッハ法と治療効果の査定
- ロールシャッハ・アプローチの統合に向けて
「BOOKデータベース」 より