クレチアン・ド・トロワ研究序説 : 修辞学的研究から神話学的研究へ
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書誌事項
クレチアン・ド・トロワ研究序説 : 修辞学的研究から神話学的研究へ
(中央大学学術図書, 54)
中央大学出版部, 2002.12
- タイトル別名
-
Introduction à l'étude des romans de Chrétien de Troyes : de l'approche rhétorique à l'approche mythologique
クレチアンドトロワ研究序説 : 修辞学的研究から神話学的研究へ
- タイトル読み
-
クレチアン ド トロワ ケンキュウ ジョセツ : シュウジガクテキ ケンキュウ カラ シンワガクテキ ケンキュウ エ
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注記
文献案内: p355-405
内容説明・目次
内容説明
本書の大きな功績は、12世紀の物語作家たち、とりわけクレチアン・ド・トロワにとって1次資料として使われたテクストの神話的背景を探り、中世の心性(メンタリティー)と想像世界(イマジネール)との関わりで「イロニー」の問題を提起しているところにある。
目次
- 第1部 西欧中世文学研究と「イロニー」—修辞学的研究から神話学的研究へ(クレチアン・ド・トロワ研究における「イロニー」研究の位置;中世仏文学に見る「イロニー」研究の現況;神話学的読解へ向けて)
- 第2部 「イロニー的文体」—クレチアン・ド・トロワの物語の修辞学的分析(『聖杯の物語』における「対位法」の問題—「構造のイロニー」をめぐって;『クリジェス』に見る「構造のイロニー」—2世代並置による2部構成の戦略;『クリジェス』に見る「言葉のイロニー」と「状況のイロニー」—クリジェスの叔父アリスが占める「幻影」の極 ほか)
- 第3部 「イロニーとしての神話」—クレチアン・ド・トロワの物語の神話学的分析(「諺」の神話学—クレチアン・ド・トロワの物語に現れる諺研究の現況;アーサー王物語における固有名の神話学—ペルスヴァルの名をめぐって;神話学的読解の鍵としての「暦」と「固有名」—『クリジェス』に現れる「越えられない壁」の挿話をめぐって ほか)
「BOOKデータベース」 より