独裁者になるために
著者
書誌事項
独裁者になるために
岩波書店, 2002.12
- タイトル別名
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La scuola dei dittatori
- タイトル読み
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ドクサイシャ ニ ナル タメ ニ
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内容説明・目次
内容説明
一九三九年、あのアメリカ合衆国で独裁者たらんと志す政治家が、その知的懐刀である多識の教授を従えて模索の旅の途上スイスのチューリッヒに登場。これにイタリアからの亡命者の海千山千がひとり加わって、目下のホットな政治状況を睨んで独裁者に叶う条件をめぐりバトルにつぐバトル。古今東西の「独裁者」たちまでも俎上に呼び込んでの抱腹絶倒の激論の果ては…さて、これであなたも独裁者になれる、か。
目次
- 著者、コロンブスの卵を求めてヨーロッパにやってきた二人のアメリカ人に会う。相手は、独裁者志望のダブル氏と氏のイデオロギー顧問、かの有名なピックアップ教授
- 伝統的政治術と、大衆文化の時代におけるその限界
- われわれの時代において全体主義的傾向を助長するいくつかの条件について
- 革命失敗後のクーデタ計画
- 独裁を志す男の文芸の女神への片思い、ナンセンスな家系図と偏頭痛について
- 素質ある者多かれど、選ばれる者少なし
- 独裁志願者の政党について
- 綱領は無用の長物。議論は禁物。いかにして大衆を暗示にかけるか
- 民主主義はいかにしておのれを食い尽くすか。どさくさに紛れて漁夫の利を得る術の参考例
- 二枚舌の使い方と自分の嘘に騙される危険について
- 全体主義の天命に嫌気がさして、プライヴェートな生活が恋しくなる
- 警察と軍隊の後ろ盾がない陰謀、反乱の孕む危険性について
- 溺れる者への藁(レンズ豆スープ)作戦と当局の手を借りたクーデタ
- 国民総賛成、国家=党の浸透、濡れ衣の大量発生について
「BOOKデータベース」 より