春扉を叩く
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春扉を叩く
勉誠出版, 2000.4
- タイトル読み
-
ハル トビラ オ タタク
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内容説明・目次
内容説明
昭和初期は、世界恐慌が日本にも波及し深刻な経済不況に陥り、各地で労働争議、小作争議が頻発した時代であった。『春扉を叩く』の背景である岡山県でも、大正10年には藤田村大曲農場で、史上に残る大規模な小作争議が闘われた。主人公靖子はこうした時代のうねりの中で育ち、新しい動向に敏感に反応し、理解を示しながらも、虚栄心旺盛ゆえに、個人主義的な生き方を選び、遠い親戚にあたる大学教授の援助を受けて大学進学を果たすが、結局は妊娠させられ、捨てられてしまう。挫折し、傷ついた靖子をあたたかく迎え、励ましてくれたのは父であり、兄であり、農民運動に携わっていた人々であった。靖子は地位や名誉やお金で人を見ていたおろかさを悟り、新しい人間観と社会性にめざめ、労働運動、農民運動の人々とともに生きてゆく。『春扉を叩く』には新しい人間、真の人間を発見し自分の生き方を決定していく壮大なドラマがある。日本プロレタリア文学の大衆化を実現した見事な作品。
「BOOKデータベース」 より