アドルノ批判のプリズム
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書誌事項
アドルノ批判のプリズム
(平凡社選書, 219)
平凡社, [2003.3]
- タイトル読み
-
アドルノ ヒハン ノ プリズム
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注記
奥付の出版年月 (誤植) : 2002年3月
内容説明・目次
内容説明
アドルノ生誕100年に当たる今年、皮肉にも「文明」が「野蛮」と名指すものの殲滅を目指し、啓蒙(文明)の野蛮への転落を説いたアドルノの「啓蒙の弁証法」の正しさが証明されようとしている。かつてアドルノが直面した歴史がそう呼ばれたように、現在の人間理性にとっての「危機の時代」は、アドルノの過酷なまでの「近代」批判をくぐりぬけることによってしか、新たな地平を切り拓くことができないのではないだろうか。本書では、こうした問題意識を共有する、哲学、文学、音楽の領域にわたる8人の研究者が、アドルノが遺した峻険な思想の稜線に挑戦する。
目次
- アドルノ再読—ワーグナーと小林秀雄をめぐって
- アドルノのユダヤ的背景
- アウシュヴィッツ以後、詩を書くことだけが野蛮なのか?
- “自然史”の理念再考
- インテルメッツォ風に アドルノの通奏低音
- グローバル化時代のアドルノ理論—“音楽と自然”の問題を中心に
- アドルノの聖戦—一九三六‐一九六二
- 隠喩としての光耀—アドルノとドイツの詩人たち
- キルケゴールとアドルノ
「BOOKデータベース」 より