虫けらどもをひねりつぶせ
著者
書誌事項
虫けらどもをひねりつぶせ
(セリーヌの作品 / L=F.セリーヌ著, 第10巻 ; 評論)
国書刊行会, 2003.5
- タイトル別名
-
Bagatelles pour un massacre
- タイトル読み
-
ムシケラ ドモ オ ヒネリツブセ
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折り込図1枚
内容説明・目次
内容説明
現代文学とはどんなものか。それは、災禍にあふれた崩れかけの棺桶飾り、あまりにも紋切り型で、小手先芸で、ゴテゴテと悪趣味で、あまりにも干からびて武骨なので、もはや蛆虫すらたかってこないやつ、生まれたとたん当日かぎりで命を終えた死体、嫌悪すらも生まれない錯乱、醍醐味どころか恥しらずで、えげつない、悪夢のような汁ポタポタの屍肉より、もっと忌わしい、もっと暗澹たる幻滅、つまるところ、死体よりも徹底して、はるかにもっと限りなく死に切ってしまった文学である。地上にはびこり害毒を垂れ流す、おぞましき悪の正体をあばき弾劾する、戦慄の攻撃文書。
「BOOKデータベース」 より