悪魔の発明と大衆操作 : メディア全体主義の誕生
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書誌事項
悪魔の発明と大衆操作 : メディア全体主義の誕生
(集英社新書, 0198D)
集英社, 2003.6
- タイトル別名
-
悪魔の発明と大衆操作
- タイトル読み
-
アクマ ノ ハツメイ ト タイシュウ ソウサ : メディア ゼンタイ シュギ ノ タンジョウ
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注記
参考文献: p229-232
内容説明・目次
内容説明
現代の大衆である我々と大衆文化は、二〇世紀前半、メディアの揺籃期に誕生した。ラジオ、テレビが出現した時期である。今日、それらは当たり前のように存在し、我々は一方的な情報の受け手として、なんの疑問もなくそれに接している。しかし初めてそれらが登場したとき、人々はとまどいながらも果敢に接していた。いったい我々は、メディア大衆としてどのように飼い慣らされていったのか。何が獲得され、何が失われたのか。今や第二の自然となった「ラジオ」と「テレビ」、個人情報問題の先駆けともいえる「パンチカード」、個人性を排した大衆管理の象徴である「火葬」の発明をめぐって考察していく。
目次
- 第1章 「テレビ」料理番組と遠隔誘導ミサイル—テレビ大衆文化の落とし穴(探偵はテレビ電話がお好き;軍国少年はモニターに見入る ほか)
- 第2章 「パンチカード」個人情報は悪魔の囁き—高速情報処理と人間中心主義の崩壊(『地球最後の日』;科学時代にも迷信はある ほか)
- 第3章 「火葬炉」機械仕掛けの埋葬—個人が個人として死ねなくなる日(ゲーテの傑作小説『親和力』;技術官僚の生真面目 ほか)
- 第4章 「ラジオ」バベルの電波塔あるいはガレージキット—ラジオ愛好家と現代的リスナーの誕生(ラジオ教則本、大ヒット;積極派と消極派 ほか)
- 第5章 「ラジオ定時放送」フォルクス受信機VE301型—電波の一方通行は情報ゲリラを制圧する(『断腸亭日乗』の憂鬱;昭和一〇年のワースト番組 ほか)
「BOOKデータベース」 より