国銅
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国銅
新潮社, 2003.6
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コクドウ
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内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784103314110
内容説明
長門産の極上の銅を命がけで掘りだし、精錬し、舟で運び、鋳込む。若き国人も初恋の人、絹女に見送られ、十四人の仲間とともに都へ向かった。一たび故郷を後にすれば、再会かなわぬことも覚悟して…。着想から十年。「名もなき使い捨ての人足がいたはずだ。どうしても描いておかねば…」。著者のたぎる想いが胸をうつ、堂々の天平ロマン、ついに結実。
- 巻冊次
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下 ISBN 9784103314127
内容説明
蟻のごとく働くこと十年。都の女を愛し、詩で心慰め、現場仲間と苦楽を共にした。外型を焼き固め、鋳込み、再び型どりをする。繰り返しの過酷な毎日でも、国人は仏の教えと「わずかな言葉」を頼りに、必死に生きた。そして遂に大仏は完成したが…。家族に看取られることもなく野辺に散った無名の者たちの、かくも深き歓びと、痛切なる哀しみを描く。
「BOOKデータベース」 より