生命哲学 : いのちの操作への疑問 Bio-philosophy
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生命哲学 : いのちの操作への疑問 = Bio-philosophy
教友社, 2003.7
- タイトル読み
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セイメイ テツガク : イノチ ノ ソウサ エノ ギモン
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内容説明・目次
内容説明
長年、上智大学とスペイン・コミリャス大学で倫理学、哲学思想史を教えてきた著者の論文集。日本で「生命倫理」(バイオエシックス)というジャンルを確立することに貢献した著者が、バイオエシックスに関しては未だ基礎的な議論が十分になされていないばかりか、高度に専門的になりすぎ、本来の趣旨からそれてしまったと説く。本書では、ポスト・バイオエシックスの時代にある今こそ、哲学の視点から生命倫理を見直すべきであると主張する。現代において生命倫理の問題点は、病院の非人間化、死に直面した人に対する過剰医療、医療制度の在り方、医療への不信、現代文明における科学技術の一人歩きなどにこそあるとする。また、死の問題については、生物学的視点からではなく、人間的・社会的に捉えるべきであると論じ、従来の死生観を乗り越えようと試みる。
目次
- 第1章 技術文明時代に哲学は不要か
- 第2章 どうして臓器を部品のようにみなすのか
- 第3章 発生の過程に線引きできるのか
- 第4章 どのようなまなざしで胚を捉えるのか
- 第5章 生命の「質」を計りうるのか
- 第6章 延命措置にはどのような意味があるのか
- 第7章 実践的な知恵をどう生かすのか
- 第8章 自己決定に限界はないのか
- 第9章 生命倫理に関して宗教が発言できるのか
- 第10章 性の挑戦に応える倫理があるのか
「BOOKデータベース」 より