宗教とはなにか : とくに日本人にとって
著者
書誌事項
宗教とはなにか : とくに日本人にとって
(岩波現代文庫, 学術 ; 107)
岩波書店, 2003.8
- タイトル別名
-
宗教とはなにか : とくに日本人にとって
- タイトル読み
-
シュウキョウ トワ ナニ カ : トクニ ニホンジン ニトッテ
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注記
『中村雄二郎著作集』第2期第4巻『増補21世紀問題群/術語集2』、第4巻『新編日本文化における悪と罪/正念場』(いずれも岩波書店、2000年)所収の論考に加筆し、岩波現代文庫のために新たに編集
内容説明・目次
内容説明
宗教的な意識の出発点である「虚無の自覚」は、人間の生命力が自ら発する光とエネルギーを失い、自己が逆光を浴びるときに生ずる。そして宗教は個人の内面の問題にとどまらず、集団・制度に関わる事柄でもある。日本人の宗教意識を宗教的混淆や独特の倫理観から読み込み、オウム真理教事件に対する独自の解釈やイスラム教国での体験などをも織り込んで展開する注目すべき論考。
目次
- 第1章 逆光の存在論—「悪」の問題を再考する(「宗教とはなにか」という問いの特殊性;西谷啓治の宗教論を超えて ほか)
- 第2章 問い直された日本人の宗教心—仏教・儒教・道教(日本人の宗教心を振り返ると;隠されていた儒教 ほか)
- 第3章 「誠」という道徳的価値(『善の研究』の第三編を読みなおす;「純粋経験」と「善」の研究 ほか)
- 第4章 先端技術時代の宗教意識(ミンスキー・ショック;フランクリンの宗教的態度 ほか)
- 第5章 イスラム教国でのささやかな体験から(インドネシア、湾岸戦争、モロッコ;モロッコ王立アカデミー—旧知のエルマンジャラ氏との出会い ほか)
「BOOKデータベース」 より