煙が水のように流れるとき
著者
書誌事項
煙が水のように流れるとき
ソニー・マガジンズ, 2003.12
- タイトル別名
-
When smoke ran like water
- タイトル読み
-
ケムリ ガ ミズ ノ ヨウニ ナガレル トキ
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注記
出典・参考文献: 巻末
内容説明・目次
内容説明
1948年10月26日、米ペンシルベニア州の製鉄の街ドノラは、朝から濃い霧に包まれていた。昼頃にはもう通りが見えなくなり、まもなく眼の前の手さえも。それでも工場は休む間もなく操業を続け、有毒な煙霧を放出していた。やがて市民の多くが異常を訴え、濃霧が街を襲った数日間で20人が死亡(翌月には50人)、数千人が病に倒れる大惨事に—その昔、ドノラで暮らしていた著者は、このスモッグ事件をきっかけに疫学の道を志す。そして、環境問題の世界的権威となったいま、自らの良心に従って、これまで明らかにされなかった環境汚染や科学者の実態を白日の下にさらす。大切な命を汚染から守るために—「汚れた世界は経済成長の代償」とはとんでもない言い逃れ。世界を震撼させた勇気ある告発。
目次
- 環境危機には先手あるのみ
- 第1部 語り継ぐべき歴史(「ドノラってほかにあるの?」;ロンドンを襲った殺人スモッグ;孤高の先駆者たち;排ガス規制をめぐる攻防)
- 第2部 経済発展の陰で(前代未聞のブタジエン事件;乳癌と環境ホルモンの危険な関係;絶滅の危機に瀕する男性)
- 第3部 人類を待ちうけるもの(世界最悪の大気汚染国で;地球の命運を決める「大実験」;死者に名誉を、生者に戒めを)
「BOOKデータベース」 より