NTTを殺したのは誰だ!
著者
書誌事項
NTTを殺したのは誰だ!
(Kobunsha paperbacks, 026)
光文社, 2003.12
- タイトル別名
-
NTTを殺したのは誰だ! : 能なし「IT立国」の無惨な敗戦
Who destroyed NTT?
- タイトル読み
-
NTT オ コロシタノワ ダレ ダ
大学図書館所蔵 件 / 全20件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
内容説明・目次
内容説明
日本を代表する巨大企業NTTが「10万人リストラ計画」を実行中だ。50歳定年、賃金15〜30%ダウンで再雇用という過酷なものである。これで社員の半分がリストラpersonal downsizingされる。いったい、なぜNTTはここまで追いつめられたのだろうか?現在、通信業界は際限のない値下げ競争に追い込まれている。それはIP(Internet Protocol)と呼ばれるインターネット技術のせいだ。すべてがインターネットに統合されていけば、電話は無料になり、さらに携帯電話さえも無料に近づいていく。つまり、通信業界は、過当競争のせいで誰も儲からないシステムになってしまった。こんな状況では、設備の保守も思うようにいかず、結局のところ、サービスも品質も低下していく。困るのは、実際に電話を使っているわれわれ一般ユーザーではなかろうか。さらに悪いことに、NTTが沈没すれば、機器メーカーや半導体産業など、関連業界も大幅に衰退していく。それはNTTだけにとどまらない日本企業全体の衰退につながっていく。これでは日本の景気回復などあるはずもない。悪いのは誰なのか?本書は、この日本の惨状をもたらした「IT立国」構想の裏側を描き、アメリカの通信覇権に踊らされた人々を告発する。
目次
- 1 NTT内部で何が起こったのか?
- 2 踊るバカに踊らされるバカ
- 3 インターネットが滅ぼす日本の未来
- 4 NTTと日本共同体の危機
- 5 そしてNTTが消滅する日
- 6 「構造改革」をあおるアメリカの論理
- 7 “技術立国ニッポン”第3の敗戦
「BOOKデータベース」 より