天皇が来た日

Author(s)

    • 林田, 遼子 ハヤシダ, リョウコ

Bibliographic Information

天皇が来た日

林田遼子著

(民主文学館)

日本民主主義文学会 , 光陽出版社 (発売), 2004.1

Title Transcription

テンノウ ガ キタ ヒ

Available at  / 2 libraries

Contents of Works

  • 闇タバコ
  • 天皇が来た日
  • 踏切
  • 母の旅立ち
  • 梅雨の晴れ間に

Description and Table of Contents

Description

戦争が終って三度目の正月が来ようとしていた。私は熱い雑炊に、息をふうふう吹き掛けながら食べていた。早く食べ終えて、丸亀駅の踏切のそばで露天の店番をしている母さんと交代してあげたかった。踏切のそばは、レールの上を吹き抜けてきた風と関西汽船の船着き場から福島町を通り抜けてきた海の風とが混じりあう寒い場所だった。母さんの膝の関節炎は、冷えるのがいちばんいけない。私はこの冬休み、寒い夜の間だけ母さんに代わって店番をすることにしたのだ(「踏切」より)。短編小説集。

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Details

  • NCID
    BA65896876
  • ISBN
    • 4876623554
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京,東京
  • Pages/Volumes
    235p
  • Size
    20cm
  • Classification
  • Parent Bibliography ID
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