イラク戦争日本の分け前 : ビジネスとしての自衛隊派兵

書誌事項

イラク戦争日本の分け前 : ビジネスとしての自衛隊派兵

浜田和幸著

(Kobunsha paperbacks, 031)

光文社, 2004.2

タイトル別名

Japan's share in the Iraq war

タイトル読み

イラク センソウ ニホン ノ ワケマエ : ビジネス トシテノ ジエイタイ ハヘイ

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内容説明・目次

内容説明

バグダッド陥落のときアメリカ軍の戦車が走った高速道路、いまはアメリカ軍基地となっているバグダッド国際空港などは、みな日本企業が造ったもの。1970年代から80年代前半にかけて、日本はイラクの社会インフラの多くを受注、1979年には、日本の海外の総建設受注額の半分近くがイラクだったのである。だが、湾岸戦争Gulf Warと今回のイラク戦争Iraq Warで、日本はこれらの権益rightsを完全に失ってしまった。そして、いまや復興ビジネスreconstruction businessは、ほぼアメリカの独占である。つまり、アラビア石油などの石油企業、三井物産などの商社、コマツなどの建設機械メーカー、鹿島などの建設業は、大きなダメージを被ったのだ。これらは、すべてビジネスマインドに欠ける日本政府の責任である。ようやく日本政府は、遅れに遅れて自衛隊our Self Defence Forcesを派遣した。しかし、もう手遅れIt’s too late.ではないのか?いまだに「1人でも死者が出たら小泉政権はもたない」などという空虚emptyな議論を繰り返し、「自衛隊は人道支援humanitarian assistanceに行く」などと言っているかぎり、日本は泥沼に落ちていくだけであろう。本書では、アメリカがイラク戦争を仕掛けた本当の理由を暴き、フセイン逮捕の茶番劇と、アメリカ企業と政界との癒着構造をも暴く。そして、いまイラクで展開されている復興ビジネスの実態を描いて、私たち日本の将来を展望する。

目次

  • 1 立ち遅れた自衛隊の派遣
  • 2 フセイン逮捕という茶番劇
  • 3 隠された戦争目的
  • 4 バグダッドに世界一の大使館を建設せよ!
  • 5 イラク復興ビジネスの実態
  • 6 日本企業のイラク・ビジネス
  • 7 日本の分け前はどこに?
  • 付録 イラク・ビジネス戦記—空爆下、「巨大モニュメント」を建造せよ!

「BOOKデータベース」 より

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