張形と江戸をんな
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張形と江戸をんな
(新書y, 107)
洋泉社, 2004.3
- タイトル読み
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ハリガタ ト エドオンナ
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注記
「張形」(河出書房新社 1999年刊)の改題改訂
内容説明・目次
内容説明
現在の日本人がイメージする「張形」は、男性が女性に対して使う好事家的な性具(バイブレータ)であろう。しかし著者は、そうした意識の背景には女性には欲望はなく受身で、自慰もしないという「西欧近代的な性神話」が影を落としているという。一方、浮世絵春画の世界では、女たちは自らの性欲の解消に張形を積極的に使っている。だがこの世界でも、張形は女性への攻め具に変わっていく。本書は世界的にも稀有な江戸期の張形文化の変遷を、女性の視点で春画の図像・詞書を通じて読み解く性文化論である。
目次
- 1 欲望の発露(錦の袋にはいった「女の性」;女の性欲と張形文化 ほか)
- 2 快楽の追及(奥女中の性を描いた『床の置物』;数字をめぐるおかしさ ほか)
- 3 開放感の伝播(性愛の先進地・上方の張形;京に遅れをとった江戸の張形 ほか)
- 4 好事家の世界へ(変貌する張形の用途;女のマスターベイションを描く文化 ほか)
「BOOKデータベース」 より