9・11以後丸山真男をどう読むか

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9・11以後丸山真男をどう読むか

菅孝行著

(河合ブックレット, 33)

河合文化教育研究所 , 河合出版 (発売), 2004.2

タイトル読み

9・11 イゴ マルヤマ マサオ オ ドウ ヨムカ

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内容説明・目次

内容説明

丸山が近代世界の前提としていた認識と価値の枠組の原型には西欧の理念があるが、「9・11」以後、その理念とは似ても似つかぬ剥き出しの暴力を米国とイギリスが中心になって行使している。こうして、普遍性・公共性を志向してきた西欧近代の「理念」は、限りなく暴力的な「存在」によって裏切られている。多くの人びとが実感している、二一世紀初頭のこの恐るべき現実の只中にあって、この「理念」に賭けた丸山思想は生き延びることが可能なのか。戦後思想史を知る者には、切実で魅力的な問いに、著者は本書で取り組んだ。

目次

  • 1 9・11以後丸山真男をどう論じるか(この六〇年のさまざまな言及;丸山真男をいま読む意味 ほか)
  • 2 「時代の子」丸山真男の宿命—作為という価値の呪縛を生きる(丸山真男は「進歩的文化人」であったか;軍国主義批判=自然に対する「作為」の優位 ほか)
  • 3 擁護しなければ葬送もできない—丸山真男の追悼のされ方(運動家!丸山真男;後から出てくる対丸山ケチツケの知恵 ほか)
  • 4 戦後思想は検証されたか—書評・小熊英二『民主と愛国』(民主・愛国・公共性の通底—戦中・戦後の連続;近代主義・「国民主義」批判の通念からの自由 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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