歌い屋たち
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書誌事項
歌い屋たち
文芸春秋, 2004.6
- タイトル別名
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歌い屋たち
- タイトル読み
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ウタイヤタチ
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内容説明・目次
内容説明
1970年代。工業高校を卒業した有賀は下町の塗装工場で働いていた。楽しみは寮で友と交わすフォーク談義だけ。ベトナム反戦、反体制気運の頃、若者はメッセージ性の強いプロテスト・ソングを信奉していた。そこを同僚の中年男が訪れる。上野の孤児から流しになったという男のギターと歌を聴くうち、彼の心に疑問がせり上がってくる。「俺達の歌う反戦歌ってなんだ。歌で何かを伝えるんだ!と意気込んだところで、その何かは、いまの俺のなかにあるのか」いつかはフォーク歌手に、と思っていた有賀に芽生える根源的な疑問。そして有賀のたどった道は—あの時代を生きた者だけが語れる情熱と純粋さ。著者初の長篇小説。
「BOOKデータベース」 より