食物中毒と集団幻想
著者
書誌事項
食物中毒と集団幻想
パピルス, 2004.7
- タイトル別名
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Poisons of the past : molds, epidemics, and history
- タイトル読み
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ショクモツ チュウドク ト シュウダン ゲンソウ
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注記
原著(Yale University Press, 1989)の全訳
内容説明・目次
内容説明
中世ヨーロッパに猛威をふるった黒死病と魔女裁判。フランス革命時に地方で多発した恐慌。一八世紀後半以降の人口の急増。一六八九年、マサチューセッツ州セイラムで起こったアメリカ史上最悪の魔女裁判—こうした無関係にみえる歴史上の現象の背後には、知られざる麦角中毒症という原因があった。穀物、とくにライ麦に付着するカビの毒素(マイコトキシン)が、人間の免疫機能を損ない、中枢神経に作用してLSDと同様の効果を及ぼし、広範な集団幻覚を引き起こした。
目次
- 第1部 序論(食物中毒と歴史;事例研究(ロシアと近隣諸国))
- 第2部 ヨーロッパの健康史への寄与(遠くの鏡にうつった、あたらしい模様;近世初期ヨーロッパのマイコトキシンと健康 ほか)
- 第3部 植民地期ニューイングランドの健康史への寄与(咽喉不調;麦角病とセイラムの妖術事件 ほか)
- 第4部 見解(大衆心理の社会抑制;植物の健康と人間の健康)
「BOOKデータベース」 より