Bibliographic Information

北宋末の詞と雅楽

村越貴代美著

慶應義塾大学出版会, 2004.8

Title Transcription

ホクソウマツ ノ シ ト ガガク

Available at  / 88 libraries

Note

参考文献一覧: p299-305

周邦彦関連年表: p321-328

Description and Table of Contents

Description

詞は詩と同じく定型は定型であるが、詩に比べてパターンははるかに多く、かつ複雑である。「詞の音楽」の研究は、とりもなおさず、これらのパターンを音楽的に明らかにすることで、楽器の種類や演奏法などと関連づけて、作詞の実際に迫る試みであると言えよう。ほかにも、詞と詩の違いはいくつかある。例えば、唐代の詞が民間に流行した音楽をベースに発達したために、詩に比べて詞の言葉には口語(俗語)的な表現が多いこと、また、詞は概して繊細で抒情的かつ艶麗な内容をもつこと等々である。つまり、詩には少ない口語による自由な表現とデリケートなセンチメンタリズム、そして時にはあからさまなエロティシズムを看取できるのが、詞をよむおもしろさである。

Table of Contents

  • 第1章 大晟府の沿革
  • 第2章 大晟府の人々
  • 第3章 大晟楽の音楽と歌辞
  • 第4章 南宋における大晟楽
  • 第5章 初期・太学生時代の周邦彦
  • 第6章 中期・地方官時代の周邦彦
  • 第7章 晩期・大晟府時代の周邦彦
  • 第8章 南宋における周邦彦

by "BOOK database"

Details

Page Top