書誌事項

夢遊の人々

ヘルマン・ブロッホ著 ; 菊盛英夫訳

(ちくま文庫, [ふ-32-1]-[ふ-32-2])

筑摩書房, 2004

タイトル別名

Die Schlafwandler

タイトル読み

ムユウ ノ ヒトビト

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注記

著者の肖像あり

ドイツ近代史略年表(1861-1921): 上p662-[669]

ヘルマン・ブロッホ年譜: 下p641-667

邦訳・参考文献一覧: 下p668-669

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784480420060

内容説明

偉大な作家たちは、時代に深く沈潜、その時代の「精神」を捕捉し、作品に封じ込めようと格闘してきた。20世紀前半、その努力は頂点に達し、巨大な作品が群生、雄大な山脈となって現れたのだった。仏語圏のプルーストしかり、英語圏のジョイスしかり…。そして独語圏にも驚異的な膂力を持った作家が現れた—名はヘルマン・ブロッホ。ヒトラー登場へと続く時代の危機を、その淵源にまで遡り省察。本書は、その独創的な省察、「価値崩壊」論を背景に、時代風俗の中で“夢遊”する人々を活写する。雄大な構想、精緻な分析、斬新な描写手法は、圧倒的だ。読者は究極、「時代精神」の確かな彫像を見ることだろう。「全体小説」を唱えた巨匠の一大金字塔。
巻冊次

下 ISBN 9784480420077

内容説明

下巻は第3部「1918年」を収録。下巻に至って、多面的な構成、実験的性格が顕になる。1918年は、第1次大戦の終結の年。ドイツ帝国は崩壊へと一気に突き進んで行く。混乱し錯綜する時代像を、詩や戯曲、哲学的論考など、様々な文章形式を駆使し、従来の小説観を突き破る斬新な手法で活写。ヘッセやT・マンなど、文壇に衝撃を走らせた。舞台は、ドイツ西部戦線後方の地方都市。第1部や第2部の主人公など、過去の登場人物たちも時を隔てて登場。多彩な人物が織りなすドラマは、一大曼荼羅図。「夢遊」する人々に、果たして「覚醒」はあるのか—。附録に、ブロッホの文学観を知る一助として、講演「長編小説の世界像」を収録。

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA68580245
  • ISBN
    • 4480420061
    • 448042007X
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 原本言語コード
    ger
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    2冊
  • 大きさ
    15cm
  • 分類
  • 親書誌ID
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