孤児部隊の世界永久戦争
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孤児部隊の世界永久戦争
(裸者と裸者 / 打海文三著, 上)
角川書店, 2004.9
- タイトル読み
-
コジ ブタイ ノ セカイ エイキュウ センソウ
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内容説明・目次
内容説明
金融システムの崩壊と経済恐慌と財政破綻があった。打ちのめされた貧しい階層、社会的弱者、出稼ぎ外国人、市場競争の敗北者の群が路上に放り出された。海の向こうでも悪夢が現実のものとなる。中国の中央政権が倒されて、各軍管区が覇を競い、二自治区が独立を宣言。またほぼ同時期に、ロシアではサハリン油田の富を背景に極東シベリア共和国が誕生し、一気に大動乱の時代が到来した。戦禍に苦しむ大陸の民が、日本を平和で裕福な社会と見なして海を越え始めた。国軍は領海に入った難民の船をつぎつぎと撃沈した。それでも大量の難民が砲火をかいくぐって沿岸に漂着した。食糧暴動が頻発して治安の悪化は極限に達した。応化二年二月十一日未明、「救国」をかかげる佐官グループが第一空挺団と第三十二普通科連隊を率いて首都を制圧。それに呼応して、全国の基地で佐官が率いる部隊が将官の拘束を試みた。小戦闘、処刑、新しい司令官の擁立があった。同日正午、首都の反乱軍はTV放送とインターネットを通じて「救国臨時政府樹立」を宣言。国軍は政府軍と反乱軍に二分した。ゆるやかに破滅へと向かう、世界と日本を予言する、大問題作。
「BOOKデータベース」 より