文芸にあらわれた日本の近代 : 社会科学と文学のあいだ

書誌事項

文芸にあらわれた日本の近代 : 社会科学と文学のあいだ

猪木武徳著

有斐閣, 2004.10

タイトル別名

Economy and society in modern Japanese literature

タイトル読み

ブンゲイ ニ アラワレタ ニホン ノ キンダイ : シャカイ カガク ト ブンガク ノ アイダ

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注記

参考文献: 各章末

収録内容

  • 自然・伝統・産業化 : 武田泰淳『鶴のドン・キホーテ』(1958年)
  • 恋と革命 : 太宰治『斜陽』(1947年)
  • 父性の敗北 : 三島由紀夫『絹と明察』(1964年)
  • 日米関係の悪化の中で : 永井荷風『あめりか物語』(1908年)
  • デモクラシーの行方 : 谷崎潤一郎『痴人の愛』(1925年)
  • グローバリゼーションと反帝運動 : 横光利一『上海』(1928-31年)
  • 急成長と過当競争の歪み : 小林多喜二『蟹工船』(1929年)
  • 独立した合理的な個人? : 大岡昇平『野火』(1952年)
  • 歴史と偶然性 : 山田風太郎『戦中派不戦日記』(1945年)
  • 相対主義ではなく多元論を : 夏目漱石『文芸の哲学的基礎』(1907年)

内容説明・目次

内容説明

モデルからストーリーへ。文士たちは「日本の近代」をいかに捉えてきたのか—文学者の豊かな直観や鋭敏な観察、的確な時代認識をつぶさに読み取りながら、社会科学が本来もつべき多面的な視点、時代認識力、ストーリー的把握を探究する。博覧強記をもって知られる経済学者による待望の渾身作。

目次

  • 序章 モデルとストーリーのあいだ
  • 第1章 自然・伝統・産業化—武田泰淳『鶴のドン・キホーテ』(一九五八年)
  • 第2章 恋と革命—太宰治『斜陽』(一九四七年)
  • 第3章 父性の敗北—三島由紀夫『絹と明察』(一九六四年)
  • 第4章 日米関係悪化の中で—永井荷風『あめりか物語』(一九〇八年)
  • 第5章 デモクラシーの行方—谷崎潤一郎『痴人の愛』(一九二五年)
  • 第6章 グローバリゼーションと反帝運動—横光利一『上海』(一九二八〜三一年)
  • 第7章 急成長と過当競争の歪み—小林多喜二『蟹工船』(一九二九年)
  • 第8章 独立した合理的な個人?—大岡昇平『野火』(一九五二年)
  • 第9章 歴史と偶然性—山田風太郎『戦中派不戦日記』(一九四五年)
  • 第10章 相対主義ではなく多元論を—夏目漱石『文芸の哲学的基礎』(一九〇七年)

「BOOKデータベース」 より

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