百賀の歌人が詠んだノモンハン・満洲の旅
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百賀の歌人が詠んだノモンハン・満洲の旅
エスケープランニング出版部 , 星雲社(発売), 2004.7
- タイトル読み
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ヒャクガ ノ カジン ガ ヨンダ ノモンハン マンシュウ ノ タビ
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注記
監修: 武井こうじ
出典, 参考文献: 巻末
内容説明・目次
内容説明
満洲の春は一日で初夏に変身する。五族共和・王道楽土を理念として、昭和七年成立した満洲国。満鉄勤務の夫について渡満、妻として母として力強く生きて来た百賀の歌人が、今満洲・ノモンハンを想う。
目次
- 秋桜と呼びて愛でにし垂乳根の母を偲べりコスモス咲けば
- 子規よりは一つ上ぞと記したる伯父奇北の句思ひ出づるも
- 洗ひたる肌着を棹に干ししまま母は逝きたり其の日の午後に
- どろ柳朝に芽ぐみ夕まぐれ青葉風吹きしハルピンの初夏
- 凍てつきしハルピン市街に鳴り響くクリスマスの鐘思ひ出づるも
- モンゴルはオボの祭の頃ならむ芍薬の野を招ばれ行きにし
- 夜半さめてふと思ひ出づノモンハンに幾百の兵看取りせし日を
- 寒い北風吹いたとておぢけるやうな子どもぢゃないよまんしうそだちのわたしたち
- 国敗れ安東神社炎上の九月十七日また巡り来る
- 安東は一月おくれの春なりき花散りをるか夫の墳墓に〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より