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蛍火

蜂谷涼著

講談社, 2004.6

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ホタルビ

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参考文献・資料: 巻末

Description and Table of Contents

Description

消せない過去、日々の溜息が、布目にからみつく。北の街の夕暮れどきに、「ちぎり屋」と「染み抜き屋」の灯がともる。芸妓から成島屋の御内儀に納まった紫乃が持ち込んだ、男物の紋付羽織。結び雁金の紋所は、かつての恋が、紫乃の心に染みになって残っていると告げているように、つるには思えた。「こういう染みって、素人でも抜けるものですか」紫乃の言葉に、つるの胸の底で赤黒い炎が大きく揺れた。身の裡のほとぼりを鎮めるために、つるは一人、おもんの「ちぎり屋」の暖簾をくぐった—「徳壺」より。他の収録作「星月夜」「十色の虹」「花魁鴨」「蛍火」。

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Details

  • NCID
    BA7044467X
  • ISBN
    • 406212436X
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    372p
  • Size
    20cm
  • Classification
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