風を待つ人々
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風を待つ人々
思潮社, 2002.11
- タイトル読み
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カゼ オ マツ ヒトビト
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内容説明・目次
内容説明
この街ではいつも風が吹き抜けている。だが「正しい風はまだ吹いてこないと人々はいう」という。「今はまだ予兆の風が吹いているだけだ」と。にもかかわらず、風を待つ女たちの足下には「すでに風化した貝殻骨や鳥追い骨が時折り乾いた音をたてている」のだ。読者はこの架空の風景から人類の歴史とおのが境涯の幻影とを重層的に感じとるに違いない。六〇年代の終りに「現代詩手帖」の新人として登場した詩人の、久々の野心作。
目次
- 第三家系について
- 灯台まで
- 大谷・一四一五号室
- 約束の午後
- 深海病棟について
- 司祭になるための修業日誌
- 腫瘍論
- 堕天使館について
- 第2病棟605号室
- 月船について〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より