泥の光 : 詩
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泥の光 : 詩
思潮社, 2000.12
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ドロ ノ ヒカリ : シ
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Description and Table of Contents
Description
おお 季節よ!とアルチュールは歌った。日中戦争勃発の年に生まれた「時代の子」は、幼少時に両眼を失明したが、奇跡的に光を取り戻す。戦後は飢餓と失意のときをおくるが、安保闘争のころランボーとロートレアモンに出会い、フランス文学の道に踏み込む。くりかえし襲いくる病いをヨーロッパを彷徨することで乗り越えた詩人は、「神話に勝る哲学なく、自然に勝る人知はない」と思いいたる。この詩集は見事な対位法を駆使して多角的に魂のさすらいを剔抉した、不撓不屈の精神形成史である。
Table of Contents
- さあ、光を喰いに行くのだ。
- すべての言葉を失った四十五歳の時の病…
- 一九七二年、二度目のフランス
- そうかい…死肉の泥にくるまれた俺の髑髏よ…
- 母よ、俺にはあなたの思い出は旧家のお嬢さんぶった素振りしかない。
- 父よ、ある日、あなたは駐留軍のお古だと言って、
- 終戦後しばらくして消防局を退職し、
- 学校では泥であった俺だが、
- そしてハクよ…
- 女よ、紫陽花は光を探し〔ほか〕
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