茅盾研究 : 「新文学」の批評・メディア空間
著者
書誌事項
茅盾研究 : 「新文学」の批評・メディア空間
汲古書院, 2005.2
- タイトル別名
-
茅盾研究 : 新文学の批評メディア空間
- タイトル読み
-
ボウ ジュン ケンキュウ : シンブンガク ノ ヒヒョウ メディア クウカン
大学図書館所蔵 件 / 全91件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
先行論文: p295-305
茅盾関係文献: p307-315
研究論文・初出一覧: p317
内容説明・目次
内容説明
文学研究会の成立と「新文学」の提唱には、近代メディアと近代文学の相互浸透的な構築関係を見ることができよう。メディアを主体としたとき、近代文学において批評もまた独立した領域と認識され、メディアとの関連において「政治と文学」の問題も再び浮上してくる。散文・評論に見られる、同時代の社会・言語・文化への透徹した洞察と分析、出版文化事業をめぐる多様な人的ネットワークなど、茅盾はその批評的営為においても時代の先蹤に位置付けられる。近代リアリズム小説を創出した作家としての面貌に加えて、社会的文化的コンテクストから茅盾文学の読解を試み、「新文学」運動と近代メディアの内在的な連携について考察する。
目次
- 第1章 文学研究会と「新文学」の誕生—新思想と文学批評(文学研究会同人と茅盾—「新文学」の批評空間;社会思想の形成『共産党月刊』『解放与改造』『新青年』 ほか)
- 第2章 党人ジャーナリストから作家への転身—国共合作時期の政論(『政治週報』と対国民党工作;『漢口民国日報』主編の時期 ほか)
- 第3章 『子夜』の歴史的背景とフィクションの時空(左聯時期の批評『申報・自由談』『文学』『訳文』『太白』;『子夜』の社会背景 ほか)
- 第4章 抗日戦期文化界と出版メディア(香港時期の散文『客座雑憶』考;「生活書店」と作家—胡風と茅盾の周辺から ほか)
「BOOKデータベース」 より