俳人杉田久女の病跡 : つくられた伝説
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俳人杉田久女の病跡 : つくられた伝説
熊本出版文化会館 , 創流出版(発売), 2005.4
- タイトル読み
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ハイジン スギタ ヒサジョ ノ ビョウセキ : ツクラレタ デンセツ
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注記
文献および註: p219-235
杉田久女略年譜: p236-244
内容説明・目次
内容説明
久女の作品を中心に病跡からその実像に迫る。精神科の専門医である著者は、自験症例と対比しながら作品を分析し、久女を貶めんがために貼られた「精神分裂病」のレッテルを剥ぎとり、「慢性甲状腺炎」であったとの診断を下した。久女への限りない共感とともに、ことさらに「奇矯な振る舞い」を強調し続けた虚子・清張・信子らの企図を暴き、その罪深さを糾弾する。
目次
- 1 高浜虚子作為的な資料操作による久女像—「国子の手紙」をめぐって(手紙その一について;蘇峰あての久女の手紙 ほか)
- 2 松本清張剽窃の切り貼りによる久女像—芥川賞受賞第一作「菊枕—ぬい女略歴」(「菊枕—ぬい女略歴」は久女伝ではないのか;浩山人「久女とその俳句」との比較 ほか)
- 3 吉屋信子底意ある創作による久女像—「私の見なかった人」は伝記小説と言えるのか(「呪ふ人は…」の句の呼びかけ;『玉藻』創刊時の久女の態度 ほか)
- 4 久女は精神分裂病ではなく慢性甲状腺炎だった(慢性甲状腺炎(橋本病)とは;自験五〇症例をもとに「久女作品」をみる ほか)
「BOOKデータベース」 より