オルタード・カーボン
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書誌事項
オルタード・カーボン
アスペクト, 2005.4
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- タイトル別名
-
Altered carbon
- タイトル読み
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オルタード カーボン
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内容説明・目次
内容説明
二十七世紀。人間の心はデジタル化され、小さなメモリー・スタックに記録されて頭部のつけねに埋め込まれている。肉体が衰え死を迎えるとスタックが残る。それを維持し外側の肉体を買う金がある人間は、永遠の生命を得られるのだ。一方、バックアップを取っていないメモリー・スタックを破壊された人間はR・D(リアル・デス=真の死)を迎える。犯罪者は精神のみを収容庫の拘禁され、財力がなければ肉体は売られる。おれ、タケシ・コヴァッチは、特命外交部隊「エンヴォイ・コーズ」に所属していた。高度な訓練を受け、神経システムを強化された完璧な兵士の集団だ。おれはエンヴォイを除隊したあと、犯罪に加担して百七十年の保管刑を宣告され、ハーランズ・ワールドの収容庫に入れられていたはずだった。だが刑期なかばにして、おれは見知らぬ男の姿で目覚めた。おれの心は惑星間の電送によってここに送られ、この男の体にダウンロードされていたのだ。おれをここに呼んだのは、ローレンス・バンクロフトという何百年も生き続けている大富豪だ。バンクロフトは数日前、頭部を焼かれて死んでいるところを発見された。肉体のクローンとメモリー・スタックのコピーを所有していたのでまもなく生き返ったが、死ぬ前の二日間の記憶がなかった。いつも四十八時間に一度スタックのコピーを更新しているが、更新する直前に頭部を焼かれたので記憶が残らなかったのだ。状況証拠から警察は自殺と断定したが、バンクロフトは自分が自殺するはずがないと信じていた。四十八時間の空白を埋めたがっているバンクロフトは、おれの元上官にすすめられ、調査を依頼してきた。応じれば十万国連ドルの謝礼金と新しい肉体が手に入り、ハーランズ・ワールドへ帰還して恩赦を受けることができるという。おれは六週間の期限つきで調査することになった。フィリップ・K・ディック賞受賞。
「BOOKデータベース」 より