書誌事項

美男の立身、ブ男の逆襲

大塚ひかり著

(文春新書, 440)

文藝春秋, 2005.5

タイトル別名

美男の立身ブ男の逆襲

タイトル読み

ビナン ノ リッシン ブオトコ ノ ギャクシュウ

大学図書館所蔵 件 / 64

注記

美男とブ男年表: p250-254

内容説明・目次

内容説明

美男とブ男はどちらがトクか?男の出世に容貌は関係あるのか?女にとって男の美醜とは?これらの謎を解くべく、日本の古典に登場する男たちを並べると、一本の道筋が見えてくる…。女装して敵を討ったヤマトタケル、「美男で歌がうまいが無学」な在原業平、絶世の美男の凋落をさらす光源氏、出っ歯の小男だった源義経、老化を乗り越えた世阿弥、小男パワーで全国制覇した豊臣秀吉など、日本史のヒーローたちの華麗なる闘いをご堪能あれ。

目次

  • 第1章 ヒーローは「女の力」を借りる美男の時代(男の美貌は武器になる神話の中の美男たち—『古事記』『日本書紀』;ブ男を嗤っても、ブスには触れない—『万葉集』)
  • 第2章 ブ男受難の時代(仏教思想による美醜の序列普及の時代)(空海はブ男だった?—『苅萱』『三教指帰』『日本霊異記』;インテリ菅原道真の美男観—『十訓抄』『叙意一百韻』『日本三代実録』『平中物語』 ほか)
  • 第3章 能あるブ男たちの躍進時代(小男のブ男化時代)(美男の限界とブ男の勝利を描いた『源氏物語』—『源氏物語』;大江匡衡像の変遷「もてない男」から「できる男」へ—『今鏡』『今昔物語集』『枕草子』『紫式部日記』『宇治拾遺物語』 ほか)
  • 第4章 美男受難の時代(戦争に巻きこまれた「光源氏」—『今昔物語集』『平家物語』;義経はいかにして美少年になりしか—『平家物語』『義経記』 ほか)
  • 第5章 美男悪役化の時代(罪なくして虐待される美少年の時代江戸前期(一六〇〇年代)—『大日本国法華経験記』『今昔物語集』『道成寺縁起』『賢学草子』『信徳丸』『曽呂利物語』『好色一代男』;罪あって虐待される美男の時代江戸中期(一七〇〇年代)—『江戸生艶気樺焼』『傾城買二筋道』『浮世風呂』 ほか)

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ