マンガ道、波瀾万丈 : みんなが泣いた、笑った名作はこうして誕生した
著者
書誌事項
マンガ道、波瀾万丈 : みんなが泣いた、笑った名作はこうして誕生した
徳間書店, 2005.3
- タイトル読み
-
マンガドウ ハラン バンジョウ : ミンナ ガ ナイタ ワラッタ メイサク ワ コウシテ タンジョウ シタ
大学図書館所蔵 件 / 全9件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
「マンガ道、波瀾万丈」関連年表: 巻末p1-3
内容説明・目次
内容説明
名作マンガを生み出した漫画家たちは、絵と言葉を駆使して、自らの「世界」を表現する「職人」であり、「漫画」というジャンルを通して自らの「人生」を切り拓いた「達人」である。例えば、本文中にある楳図かずお氏のインタビューでは、氏のマンガの「恐怖」の原点が、ひとりのヒーローではなく、無名の子供たちが集団で行動する際に感じる「怖さ」であることを学んだ。そして、氏の「絵の巧さ」がそれに一層深い効果をもたらす。子供たちが目の前で起こることに対する恐怖を、実際に絵で表現できなければ、その「恐ろしさ」は半減してしまうのである。こう考えると「漫画」という表現手段は、我々が考えている以上に、深い「意味」を秘めている。
目次
- 第1章 スーパー漫画家たちの「型破り人生」(弘兼憲史「課長島耕作」—苦労も下積み時代もナシ「社長 島耕作」も近い!?;本宮ひろ志「サラリーマン金太郎」—あざとさこそ俺の真骨頂新しい刺激を求めて模索中;小林よしのり「ゴーマニズム宣言」—バブルの東京に怒り爆発、人間の弱さと哀しみを叩きつける;小山ゆう「がんばれ元気」—リアリズムと細部にこだわり、スーパーヒーローを想像した「天才」)
- 第2章 永遠の「ヒーロー」を育て続ける男たち(ちばてつや「あしたのジョー」—まだ白い灰になってない「代表作はこれから描く」;政岡としや「ダボシャツの天」—ディテールへのこだわりを学びヤクザも警察も徹底的に取材;モンキー・パンチ「ルパン三世」—ルパン一筋の漫画家生活、主人公五人の魅力は国際級;藤子不二雄A「プロゴルファー猿」—自由気ままに動く主人公がやがて時代をあぶり出す)
- 第3章 「巨匠」たちの円熟と挑戦(さいとう・たかを「ゴルゴ13」—群れたがる日本人を攻撃し続ける醒めた眼;松本零士「銀河鉄道999」—「世界で最初のテーマ」を描く貧乏も苦労もその栄養;水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎」—「妖怪いそがし」に取りつかれるも、「水木式幸福七ヵ条」を守る巨匠;楳図かずお「漂流教室」—「新しいモノに出会う怖さ」を現代人は失ってしまっている)
- 第4章 「時代」を描いたトップランナーたち(古谷三敏「ダメおやじ」—父権失墜からウンチクへ「現代の民話」を描き続ける;細野不二彦「ギャラリーフェイク」—作者も主人公もダブルフェイスオタク世代のトップランナー;吉沢やすみ「ど根性ガエル」—超能力がないピョン吉だから永遠の人気者になった)
「BOOKデータベース」 より