江戸の男色 : 上方・江戸の「売色風俗」の盛衰
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書誌事項
江戸の男色 : 上方・江戸の「売色風俗」の盛衰
(新書y, 135)
洋泉社, 2005.5
- タイトル別名
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江戸の男色 : 上方江戸の売色風俗の盛衰
- タイトル読み
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エド ノ ナンショク : カミガタ エド ノ バイショク フウゾク ノ セイスイ
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注記
参考文献: p248-250
内容説明・目次
内容説明
日本の男色が、支配層の嗜みから一般民衆に拡がり、売色(売春)として成立したのは十七世紀末といわれている。歌舞伎文化の先進地だった上方(京・大坂)では、「野郎歌舞伎」が禁止され、若い役者たちは遊所に流れ込む。その「男色風俗」は、元禄以降に江戸にも伝えられ、上方では「若衆と男」の組合せが基本だが、江戸では、若衆を「裕福な商家の女性」が買うことが優勢になる。その実態は、女装の「美少年」が男女を相手にする世界史的にも珍しい「売色風俗」だった。本書は、「男色図」を介して江戸の性風俗の盛衰を描く「性の図像学」でもある。
目次
- 序章 「少年愛の歴史」だった日本の男色(公家、僧侶、武家と受け継がれた日本男色史;「売色風俗」に変質した江戸の男色)
- 第1部 男色の先進地、京・大坂の売色風景(京の街で続々と刊行された「性愛書」「男色図」;若衆の養成法までカバーする大坂の「男色文化」;上方の男色情景をほぼカバーする「男色大全」;幕末に向けて衰退化する上方の「男色風俗」)
- 第2部 武家から出発した江戸の男色風俗(男色・女色取り交ぜた「三人取組」の世界;女の「役者買い」が優勢だった江戸の性風俗;男色の衰退と「陰間茶屋」の隆盛;「役者の世界」に限定されつつあった江戸の男色図;男色の衰亡期に刊行された『枕文庫』)
- 終章 類例のない独自の道を歩んだ日本男色史(上方の男色、江戸の男色—地域文化の違いに注目する;「する側」「される側」の違い—身分差、年齢差で截然された日本の男色;世界史的にも稀有な女装の美少年たち)
「BOOKデータベース」 より