転回 : 或る非同一化的思考の試み
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転回 : 或る非同一化的思考の試み
慶應義塾大学出版会, 2005.7
- タイトル別名
-
Wendungen : Versuche zu einem nicht identifizierenden Denken
Wendungen : Versuche zu einem nicht identifizierenden Denken
- タイトル読み
-
テンカイ : アル ヒドウイツカテキ シコウ ノ ココロミ
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内容説明・目次
内容説明
ハイデガー、フィンク門下の気鋭の哲学者による魅力溢れる論集。主体性神話の桎梏を打破し、他者性へ開かれた倫理の胎動を告げる先駆的思索の軌跡。セザンヌ最晩年の風景画や、カントの遺稿「レフレクシオーネン」、ホルクハイマー/アドルノ『啓蒙の弁証法』、ホメーロスの叙事詩『オデュッセイアー』、エディット・ピアフのシャンソン。異なる語り方で別々の「転回」について語りながら、諸々の「転回」とそれらの対活的布置関係全体が、読者との対話に向けて差し出される。ドイツ・ポストモダン思想の清新な息吹を伝える意欲作。
目次
- セザンヌ・ジュールダンの小屋—或るものと無との共演について
- 闇の中の光
- オデュッセウスの理性とセイレーンの感性—意味と感覚
- 二人で在ることのこのはかりしれない幸せ(Cette immense fortune d’^etre deux)
- “間‐時間”試論—“互いに共に在ること”の時間性と各時性について
- 他者として存在すること
「BOOKデータベース」 より