遺伝相談と心理臨床
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遺伝相談と心理臨床
金剛出版, 2005.9
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イデン ソウダン ト シンリ リンショウ
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Note
文献: 章末
監修: 伊藤良子
Description and Table of Contents
Description
遺伝子の解析によって次々と遺伝性疾患が明らかになり、予防や治療法も発見されている。だが、患者・クライエントは、何が病気の原因なのかよりも、なぜ自分が病気になったのか、その理由を知りたがる。その“私”の思いをどう受け止めるのかが、心理臨床的遺伝相談の本質となる。本書は、遺伝相談の現場に従事する臨床家らによって、遺伝相談の本質と遺伝臨床の現場における心理臨床的なアプローチの多様な側面を描いたものである。本書では、ハンチントン病などの慢性的で確実に死に至る遺伝病や遺伝性癌、知的発達障害などケースについて、事例レポートとともに医学的な解説がなされ、遺伝相談とかかわりの深い周産期、不妊、法的問題、セルフヘルプグループなどについても多くのページが割かれている。患者本人や親とともに生命について聞き、語る。そうしたカウンセリングや心理療法で遺伝性疾患が治るわけではないものの、病を抱えて今を生きる助けにはなる。本書は、そんな遺伝相談の新しいスタンダードを示したものである。
Table of Contents
- 第1部 総論(遺伝医療と心理臨床;日本における遺伝相談と心理士のかかわり;リエゾン・カンファレンスから見たチーム医療の課題)
- 第2部 実践(遺伝相談における心理臨床の実践;子どもの先天異常と遺伝 ほか)
- 第3部 近接する心理臨床の領域から(周産期と心理臨床;不妊カウンセリング)
- 第4部 遺伝相談をめぐる法的・社会的問題(障害児を避けようとする出産選択と裁判—「望まない障害児出産訴訟」にみる議論の様相を中心に;ハンチントン病の当事者団体を支援して;染色体異常の会からの発信—18トリソミー児をもつ父母への心理的サポート)
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