菊次郎の海
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書誌事項
菊次郎の海
(写らなかった戦後, 2)
現代人文社 , 大学図書 (発売), 2005.7
- タイトル読み
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キクジロウ ノ ウミ
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内容説明・目次
内容説明
定住の概念さえ忘れ、彷徨い続けた半生。妻と別れ、三人の子とともに東京の雑踏へ漕ぎだし、六、三六四点の写真とともにその名を世に知らしめた。秋の山肌のような藻場、人間界のしがらみなど無縁に、自由に、残虐に、生きとし生けるものたち…。カメラを武器に反動化する世相を相手に闘ったが、メディアの自己規制により絶望感は募る一方だった。やがて日本人であることすら忌避し、瀬戸内の無人島に移り住んだ。生を憧憬しながら、寄せては返す甘美な死の誘惑の波。その波に幾度となく足をすくわれながら、写した責任を果たすため、一度は捨てた写真の世界に舞い戻り、ドキュメント写真の新しい活路を切り開いた。伝説の報道写真家・福島菊次郎、一葉万里の半生記。
目次
- 無人島を探して
- 家族との別れ
- 片山との出会い、井戸を掘る
- 家を建てた、棟上げは「誅裕仁」
- 島で生きる
- さらば、片山島
- ふるさとの海
- 海辺の村
- ガン病棟、天皇裕仁との再会
- 古希の島、写真界へ復活
- 下関写真資料館設立
- 長い旅の終わり
「BOOKデータベース」 より