インサイダー
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幻冬舎, 2004.5
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内容説明・目次
内容説明
株取引に夢を描く男たちは、最後に何を見たのか?大正六年十月二十五日、東京・日本橋川にひとりの男の水死体があがった。検死の結果、身元は赤坂田町の鶏卵商吉井忠二郎、自殺と判明。だが、警視庁の木谷五郎警部補は何か判然としない思いにかられる。吉井は、木谷が十日ほど前に「暴利取締令」の摘発で取り調べをした男で、罪状はとるに足らない軽微なものだった。とてもそれを苦に自殺するとは思えなかったのである。木谷は捜査を進めるうちに、吉井が株投資で大金を失った事実を突き止める。その陰には、非合法取引で甘い汁を吸う男たちの姿がちらついていた。人間の欲望とロマンをドラマチックに描く感動の歴史マネー小説。
「BOOKデータベース」 より