あなたと読む恋の歌百首
著者
書誌事項
あなたと読む恋の歌百首
(文春文庫, [た-31-5])
文藝春秋, 2005.12
- タイトル別名
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あなたと読む恋の歌100首
- タイトル読み
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アナタ ト ヨム コイ ノ ウタ ヒャクシュ
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内容説明・目次
内容説明
満ち足りた幸せいっぱいの恋があれば、心が張り裂けそうな辛い恋もある。百人の歌人がうたった百首の恋の歌に俵万智流の解釈と鑑賞が添えられた、ユニークな短歌鑑賞かつ恋愛手引きの書。何度も読み返したくなる宝石箱のような一冊。
目次
- 全存在として抱かれいたるあかときのわれを天上の花を思わむ(道浦母都子)
- きみが歌うクロッカスの歌も新しき家具の一つに数えむとする(寺山修司)
- 赦せよと請うことなかれ赦すとはひまわりの花の枯れるさびしさ(松実啓子)
- 春芽ふく樹林の枝々くぐりゆきわれは愛する言ひ訳をせず(中城ふみ子)
- いつかふたりになるためのひとりやがてひとりになるためのふたり(浅井和代)
- 氷河期より四国一花は残るといふほのかなり君がふるさとの白(米川千嘉子)
- 指からめあふとき風の谿は見ゆひざのちからを抜いてごらんよ(大辻隆弘)
- 美しき誤算のひとつわれのみが昂ぶりて逢い重ねしことも(岸上大作)
- 良寛が字に似る雨と見てあればよさのひろしと云ふ仮名も書く(与謝野晶子)
- われらかつて魚なりし頃かたらひし藻の蔭に似るゆふぐれ来たる(水原紫苑)〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より