痩蛙
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痩蛙
(角川文庫, 13974)
角川書店, 2005.10
- タイトル読み
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ヤセガエル
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注記
2002年刊の単行本に加筆、訂正を加えたもの
内容説明・目次
内容説明
瀬田幸次は社会の中で、ひっそりと生きてきた。大学も就職先も恋も、すべて自分に折り合いをつけてきた。ただ、劣等感から始めて取得したボクシングライセンスだけが勲章だったかもしれない。三十歳。流されるまま生きてきた人生にツケが回ってきた。プロとしての限界を知った。営業成績があがらず、リストラの対象になっていた。だが、すべてを失いかけた幸次を目覚めさせたのは、行きずりで抱いた年増の女、チエ子の無上の愛と深い悲しみだった—。男と女の情愛を通して人間の絆と再生を描破した感涙の雄編。
「BOOKデータベース」 より