評伝ミース・ファン・デル・ローエ

書誌事項

評伝ミース・ファン・デル・ローエ

フランツ・シュルツ著 ; 澤村明訳

鹿島出版会, 2006.4

  • : 新装版

タイトル別名

Mies van der Rohe : a critical biography

評伝ミースファンデルローエ

タイトル読み

ヒョウデン ミース ファン デル ローエ

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注記

参考文献: p366-369

内容説明・目次

内容説明

ルートヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエについて、今日彼の功績について語るとき、30年前にしたのと同じ判断を下すことはないだろう。特に、彼がもっとも合理的な合理主義者で、正当建築手法の「最も正統な」尊師である、という考えだ。そのかわり、我々には彼のことを、もっとも詩趣ある一人、そして確かにもっとも影響力あった一人と認められよう。かくして、彼は芸術と芸術史の両方に重要となるのだ。さらに、たとえ我々にとって、彼が自己の建築と同一化した道徳的かつ哲学的訓令にもはや説かれるものではないにせよ、彼がそれを表したのは思想においてであることと、作品に具現するさいに用いた彼の強さと献身ぶりとによって、我々はモダニズムという事象を理解でき、その緊急切迫していたことに共感しうるのである。こうした考えに基づき、日本の読者諸氏に対し、20世紀西洋文明におけるもっとも忘れ難い創造個性の一人のポートレートを、本書は紹介する。

目次

  • 1 アーヘン:ドイツ帝国の青春、1886‐1905
  • 2 ベルリン:新世紀の課題、1905‐18
  • 3 ヨーロッパ、廃墟からの出発:モダニストの挑戦と反発、1919‐25
  • 4 好景気のワイマール、1925‐29
  • 5 大恐慌、全体主義、そして芸術の危機、1929‐36
  • 6 出発と脱出、1936‐38
  • 7 復活:ユートピアなきモダニズム、1938‐49
  • 8 アメリカ:鉄とガラスの勝利、1949‐58
  • 9 退場の唄、1958‐69

「BOOKデータベース」 より

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