文士のいる風景
著者
書誌事項
文士のいる風景
(ちくま文庫, [お-49-1])
筑摩書房, 2006.6
- タイトル読み
-
ブンシ ノ イル フウケイ
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内容説明・目次
内容説明
やっと自由にものが書ける時代が来たというのに、何と不運な男だろう(高見順)—敗戦直後惜しまれつつ逝った武田麟太郎から宮地嘉六、水守亀之助、橘外男、木山捷平、有吉佐和子、深沢七郎、色川武大、吉行淳之介、百歳で長逝した丹羽文雄まで、百人の作家たちの心に残る生活風景を豊富なエピソードで綴った文壇ショートストーリー百話。60年に及ぶ戦後文壇栄枯盛衰の物語。文庫書き下ろし。
目次
- 散る花のなにをかいそぐ—武田麟太郎
- なんてまあ哀しい男だろう—織田作之助
- 人生五十年、一日余ししかなしさよ—横光利一
- そんなところまでは手が届かない—菊池寛
- 拙者を文士だ、と思っているか!—真山青果
- 小説を書くのがいやになったから死ぬのです—太宰治
- 男の罪の意識のわかる女っていいねえ—田中英光
- どうか故人を赦してやって貰いたい—林芙美子
- 春の雪ひとごとならず消えにけり—高田保
- 座蒲団の紅き厚さに日脚伸ぶ—久米正雄〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より