山躁賦
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山躁賦
(講談社文芸文庫, [ふA5])
講談社, 2006.9
- タイトル読み
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サンソウフ
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注記
年譜: p231-249
著書目録: p250-253
『山躁賦』 (集英社1982年刊) を底本とし、多少ふりがなを加えたもの
内容説明・目次
内容説明
確かなものに思われた日常の続きをふと見失った「私」は、病み上がりのけだるい心と体で、比叡高野等の神社仏閣を巡る旅に出る。信仰でも物見遊山でもない中ぶらりんの気分で未だ冬の山に入った「私」を囲み躁ぐ山棲みのモノ達—。現在過去、生死の境すら模糊と溶け合う異域への幻想行を研ぎ澄まされた感覚で描写。物語や自我からの脱出とともに、古典への傾斜が際立つ古井文学の転換点を刻する連作短篇集。
「BOOKデータベース」 より