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「大菩薩峠」論

成田龍一著

青土社, 2006.11

Other Title

大菩薩峠論

Title Transcription

ダイボサツトウゲ ロン

Note

雑誌『現代思想』の連載 (2004年4月-2005年3月) をまとめたもの

Description and Table of Contents

Description

そこにはすべてが書かれていた。日露戦争後から太平洋戦争直前まで書き継がれた『大菩薩峠』には、“大日本帝国”のすべてが書き込まれていた。暴力、ディアスポラ、ポストコロニアル、ジェンダー、ユートピア…現代思想の最先端をふまえ、気鋭の歴史家が国民的大河小説に挑む。

Table of Contents

  • 「帝国」を描く文学
  • パッと血煙が立つと見れば—描き出される「近代」と「帝国」の暴力1
  • 何故に我々は生きていなけりゃならねえのか—描き出される「近代」と「帝国」の暴力2
  • 行きて帰らぬ死出の旅—流謫(ディアスポラ)の人びと1
  • 故郷なんぞへ帰って落着けるものではない—流謫(ディアスポラ)の人びと2
  • 幾百人の男女が市中を押廻って—民衆的世界と「近代」、および「帝国」1
  • 「ファッショ」「ファッショ」「ファッショ」—民衆的世界と「近代」、および「帝国」2
  • 白骨…そんな温泉はこの近所にはございませんよ—ユートピアとディストピア1
  • わたしの理想国では我侭というものが無いのです—ユートピアとディストピア2
  • 「貞操」というものが、手前勝手なものだって…—ジェンダーとセクシュアリティ1
  • あれが八億四千の陰虫というものだよ—ジェンダーとセクシュアリティ2
  • 歴史小説としての『大菩薩峠』

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