小説明恵
著者
書誌事項
小説明恵
大法輪閣, 2006.9
- タイトル別名
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明恵 : 小説
- タイトル読み
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ショウセツ ミョウエ
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注記
参考文献: 巻末
内容説明・目次
内容説明
明恵、その人。明恵は平安の終わり近い承安三年(一一七三)、平家の平重國を父として紀伊和歌山の有田郡金屋町に生まれる。幼くして両親に死別して京の高雄山神護寺に入り、豪胆さで知られる文覚に密教を学び、十六歳で出家し高弁の僧名を得る。郷里の白上の峰で独自の瞑想修行を重ね、京都栂尾の高山寺を再興し、そこを拠点に華厳経の教えを広げ、明恵の号で親しまれるようになっていく。とくに明恵は内に厳しく祈りを深め、非運、不遇の人への思いを厚くしていく。承久の乱後には時の執権北条泰時の帰依を得て、高山寺に尼僧院を築き、路頭に迷う女人を尼僧として、生き直させていく。一方に、日本に茶をもたらした栄西とも親しく交わって栂尾を銘茶の地とし、晩年には郷里湯浅に施無畏寺も建立する。明恵は乱世にあって祈りを貫き、貞永元年(一二三二)、六十歳で生涯を閉じるまで、自らが仏に帰依して拓かれる、原初にして絶対の信仰を拓いていった。そのことで明恵はいまも日本の仏教史上に異彩を放ち続ける。ここではその生涯を小説として追う。
「BOOKデータベース」 より